自称アスリートの見聞録(仮)

自称アスリートの私が、見たこと、感じたこと、実践したことを備忘録も兼ねて綴ります。

NYの抗体検査と慶大病院のPCR検査結果に思うこと

昨日の著名人の訃報により、コロナショックは広がっている。ウイルスを目の前にしても必要な医療は続けなければならない、日々最前線で頑張っている医療関係者には本当に頭が下がります。
また、感染したら、家族であってもお見舞いにも行けない無念さ。ご家族やご友人を亡くされた方々には心からお悔やみ申し上げます。
 
感染予防に、より一層気が引き締まる。
 
 
 
昨日の大きなニュース2点に着目したい。
 
1)慶大病院、コロナ以外の患者5.97%が陽性
4/13からの1週間に新型コロナウイルスの治療以外を目的に入院する患者や手術を受ける患者67人にPCR検査、およそ6%にあたる4人が陽性と確認
 

2)米NY州抗体検査で陽性13.9%、感染者数公式発表の10倍か
3000人をサンプル調査。
約26万3000人の感染確認は、実際には10倍の約270万人が感染した可能性があるとのこと。
NY市内では21.2%の人に抗体を確認
 
 
 
この2つのニュースを聞いて、私は少し残念に思った。

1)については、
私は、もっとたくさんの人が陽性と判定されると考えていた。
なぜならば、2月末に都内で外出自粛の要請が出て、3/1の東京マラソンが中止になったが、4/7に緊急事態宣言が出るまで、自粛していた人は少ないと思われるからだ。
 
専門家は、3月末の三連休の緩みが、、とのコメントもあったが、その前の1か月は、ウイルスはどこに潜んでいたのだろうか??
 
もしも、感染力が強いのであれば、もっと多くの方が知らぬ間に感染していてもよいはずだと考えていた。また、世論も『自分は感染しているものだと思って、外出自粛して!』とのコメントが多数見られるほど、都内の繁華街や主要駅には人があふれる様子が報道されていたが、実際に感染者は6%程度。
 
もちろん、この慶大病院の数字からそのまま都内の感染者数を導き出すのは正しいとは限らない。
あくまでも、可能性ということ。早ければ今月末から行う可能性がある抗体検査の結果も待ちたい。
 
のちに、医学的に、このウイルスの潜伏期間や感染スピードはどの程度のものなのか?
が数字で示されることを期待したい。

2)に関しては、逆に、NYは3/1に初の感染者が確認され、20日後には感染者数が1万人を超え、3/22にロックダウンを開始した。約1か月ロックダウンしたが、約14%も陽性反応が出た。
ロックダウン中の実際の街の状況はわからないので、何とも言えないが、『日本は甘い、3週間後は東京もNYと同じになる』とのコメントも見られたが、幸いなことに、同じにはなっていない。
 
このNYと東京の陽性反応結果の違いも、のちに医学的に説明されることを期待したい。
 
 
さて、接触8割減までもう少しと言われている都内であるが、4/7の緊急事態宣言が出てから、より一層都民は外出を自粛しており、また過去にないほどの徹底した人と人との距離をとり、潔癖症になり、清潔/除菌を心掛けることに皆が努力しており、その結果として感染を抑えている数字としてこの6%が正しいとすると、逆をいうと、まだまだ多くの都民が、抗体や免疫を持っていないことになる。
 
現状の感染状況を見ると、5/6までにウイルスを完全にゼロにすることは難しいだろうから(ポジティブに言うと、5/6までに徹底的に接触を減らすと今年の2/1?3/1?の感染状況に戻せる)、外出自粛を解くと、また約2か月(3か月)程度で、現在までの都内感染者数、死者数と同じ数の感染者数/死者数を出す可能性がある。(抗体/免疫をもっていない、そしてウイルスの強さも変わらない前提)
 
自粛と自粛せずの2か月経過で約6%ずつ感染者が増えると仮定すると、いわゆる終息までの計算ができる。

都内全体が5~7割程度の抗体保持者(免疫獲得者)となれば終息すると仮定し、この自粛する/しないを2か月で回すとしてそれを10回繰り返すと、
約60%が抗体保持者(免疫獲得者)となるのに20か月かかると計算できる。
 
かなり、決め打ちでかつシンプルに考えたシミュレーションで、この計算方法は間違いだと指摘してほしい。
 
万一、このシミュレーションが正しい場合、3月を開始月として20か月後の、2021年12月に、都内の抗体保持者(免疫獲得者)が60%に到達する。
それまでの想定死者は、、約3280人(4/24現在の日本全国の死者数を単純に10倍)。
 
2021年3月の東京マラソンどころか、オリンピックも21年には開催できない。

一方、NYは、2か月で約14%の陽性感染者であるから、このロックダウンする/しないを5回繰り返した10か月後に約70%の市民が抗体保持者(免疫獲得者)となる。すなわち、2021年1月に終息宣言を出せる可能性がある。
 
死者は多数出すが、終息が早いのは、NY。
死者は少数で抑えられるが、終息が遅れるのが日本。
というシナリオも考えられるのではないだろうか。

もちろん、季節性インフルエンザのように、夏になればウイルスの活動が弱まる/なくなる、感染スピードも落ちる可能性もある。現在、急ピッチで進めている新薬やワクチンが完成できる可能性もある。これらは現段階では誰にもわからない。
 
中国や北海道の第二波、第三波の状況も参考にシミュレーションは変わっていくと思うが、果たして未来はどうなっているだろうか。
 
 
 
ボストンはマサチューセッツ州、シカゴはイリノイ州で、現在感染者数は米国内では比較的多い。
ホノルルはハワイ州で、感染者数は米国においては比較的少ない。
ニューヨークシティマラソンだけでなく、ボストンマラソンシカゴマラソンホノルルマラソンは果たしていつから再開できるだろうか。。